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Unixコマンド 簡易一覧表


当サイトでは利用者の方にwebサーバー上でのUnixシェルの利用を開放しています。 Unixのシェル環境からは数々の強力なツールを呼び出せますが、 いかんせんコマンドライン環境ですので何をどう使って良いのやら、 という事になりがちです。 このページでは用途別に良く使うコマンドを分類してリストアップしてあります。 使いたいコマンドの見当を付けたら使用方法はマニュアルを引きましょう。

(注)表の「適用範囲」の意味は下記の通りです。

Unix 各種Unixで標準装備
FreeBSD FreeBSDで標準装備。 他のUnixでも標準で入っている場合も有ります。
NNC 「野火止電網倶楽部」で後からインストールしたソフト。 比較的メジャーなソフトが多いのでUnixの種類によっては標準で入っていたり、 他のサイトでも管理者が独自にインストールしている事が多いと思います。

マニュアル閲覧

機能 コマンド名 適用範囲 解説
マニュアル表示 man Unix コマンドのオンラインマニュアルを表示します。
日本語マニュアル表示 jman NNC コマンドの日本語オンラインマニュアルを表示します。 日本語マニュアルが無い場合は英語マニュアルで代用します。

何はともあれマニュアルです。基本的な使い方は下記の通り。

% (j)man コマンド名

ちなみに

% (j)man (j)man

でmanコマンド自身のマニュアルが引けます。

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ファイル・ディレクトリ操作(基本)

機能 コマンド名 適用範囲 解説
ファイル一覧表示 ls Unix ファイル名の一覧を表示します。 詳細情報の表示も可能。
カレントディレクトリを
表示
pwd Unix カレントディレクトリを表示する。
ディレクトリを移動 cd Unix カレントディレクトリを移動する。
ファイルのコピー cp Unix ファイルやディレクトリのコピーをします。
ファイルの移動
ファイル名変更
mv Unix ファイルやディレクトリの移動もしくはリネームをします。
ファイルの削除 rm Unix ファイルやディレクトリを削除します。
ディレクトリの作成 mkdir Unix 新規にディレクトリを作成します。
ディレクトリの削除 rmdir Unix 空のディレクトリに限り削除します。
ログアウト exit Unix 現在使用中の端末をログアウトします。 ファイル・ディレトリ操作では有りませんが重要なのでここに入れました。
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ファイル・ディレクトリ操作(応用)

機能 コマンド名 適用範囲 解説
ファイルの条件検索 find Unix ファイル名、更新日時、所有者など指定の条件に一致するファイルを検索し、 表示、削除、任意のコマンド実行などを行えます。 使い方は少々複雑ですがファイルを操作する上で非常に強力なコマンドです。 基本的な使い方は是非習得しましょう。
ファイルの圧縮・展開 compress
uncompress
Unix ファイルの圧縮(compress)と展開(uncompress)を行います。 通常このコマンドで圧縮されたファイルのファイル名は 末尾が".Z"です。
ファイルの圧縮・展開 gzip FreeBSD GNU プロジェクト製のファイル圧縮ツールです。 一つのコマンドで圧縮、展開を兼用します。 フリーソフトを配布する際などによく使用され、 最近では commpress/uncompress よりむしろ一般的。 通常 gzip で圧縮されたファイルのファイル名末尾は ".gz" です。
アーカイブ作成・管理 tar UNIX 複数のファイルを一つの書庫ファイルに格納、取出しを行います。 ファイルのバックアップ、配布などに用いられます。 tarにより作成された書庫ファイルは通常ファイル名末尾が ".tar" です。 なお FreeBSD の tar の実体は GNU 製の gtar で、 gzipを呼び出しファイルの圧縮、展開を同時に行えるなど、 機能が拡張されています。
ディスク使用量の表示 df UNIX ディスクドライブ毎の総容量、使用量、空容量、利用率を表示します。
ディスク使用量の
統計表示
du Unix ディレクトリ毎、ファイル毎のディスク使用量を表示します。
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テキストファイルの操作

機能 コマンド名 適用範囲 解説
テキストファイルを
閲覧
more Unix ページャーと呼ばれるソフトでテキストファイルの内容を画面に表示します。 任意の行数だけスクロールさせる事も可能です。 当サイトのmoreは日本語は表示できません。
テキストファイルを
閲覧
less FreeBSD moreと同じ用途に使用しますがより高機能です。 なお当サイトのlessは日本語は表示できません。
日本語を含むテキストファイルを閲覧 jless NNC 日本語表示が可能なlessです。
テキストファイルの
編集
vi Unix いわゆるテキストエディタです。 Unix標準ですが操作方法はかなり癖が有ります。 基本的な操作については 「Emacs / Vi 操作対応表」を御覧下さい。 当サイトのviは日本語は扱えません。
テキストファイルの
編集
emacs NNC UnixではViと双壁をなすテキストエディタです。 非常に強力な機能を持ちますが、 こちらも操作方法はかなり癖が有ります。 基本的な操作については 「Emacs / Vi 操作対応表」を御覧下さい。
テキストファイルの
編集
ee FreeBSD FreeBSD付属の簡易エディタ。 viやEmacs(mule)に比べてかなり素直な操作系です。 日本語は扱えません。
文字列検索 grep Unix ファイルや標準入力の中から指定した文字列を含む行を抽出します。 日本語対応版の jgrep もインストールしてあります。
ファイルの比較
差分作成
diff Unix テキストファイルを比較し差分を抽出します。 ソースファイルや文書などを更新部分だけを、 パッチとして配布する場合によく用いられます。
差分の適用 patch Unix diffコマンドで作成された差分ファイルを元のファイルに適用し、 更新後のファイルを作成します。
日本語文字コード変換 nkf NNC 日本語のJISコード、Shift JISコード、 EUCコード、UTF-8コード、UTF-16コードの相互変換を行います。 また1バイト仮名の2バイト変換、改行コード変換も可能です。 フィルターとして動作します。
日本語文字コード変換 qkc NNC 日本語のJISコード、Shift JISコード、 EUCコードの相互変換を行います。 また1バイト仮名の2バイト変換、改行コード変換も可能です。 ファイル毎の直接変換が可能です。
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プログラミング

機能 コマンド名 適用範囲 解説
Cコンパイラ cc Unix Unix 標準の開発言語とも言える C 言語のコンパイラです。 なお FreeBSD の cc の実体は GNU プロジェクト製の gcc です。
Perlインタプリタ perl FreeBSD スクリプト言語です。 テキストファイルの処理や CGI の作成によく使用されます。
Rubyインタプリタ ruby NNC オブジェクト指向スクリプト言語です。 Perlと同様、テキストファイルの処理や CGI の作成に使用されます。
プロジェクト管理 make Unix 複数のソースファイル等からなるソフトを開発する際に、 各ファイルの依存関係を記述した Makefile を元に適切な手順で コンパイル・リンクを行います。
プロジェクト管理 gmake NNC GNUプロジェクト製の make です。 独自に機能が拡張されていますのでソフトによっては gmake でないとコンパイル・リンクできない物が有ります。
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DTP

機能 コマンド名 適用範囲 解説
LaTeX文書の組版 latex
platex
NNC LaTeX は強力な機能を持つ組版ソフト TeX を使いやすくしたアプリケーション。 pLaTeX は(株)アスキーが縦書き対応など日本語の出版物用に LaTeXを改良した物です。 論文などの作成に多く用いられ、数式の出力の美しさと記述力、 文書構成の管理能力は他のソフトの追随を許しません。 原稿にはHTML等と同様テキストファイル中に文書構成を指示するタグを書き込み、 (p)latexコマンドで処理する事によって組版結果を得る事が出来ます。 なお(p)latexコマンドは組版ソフトの名の通り文書の配置を指示した dviファイルを生成するだけで画面、プリンタへの出力は行いません。 これらには(TeXの)デバイスドライバと呼ばれるソフトを用います。 Windows環境ではdvioutが定番。 UNIX環境ではモニタ表示用にはxdvi、 印刷用(PS変換)にはdvipsが多く用いられます。
DVIファイルの
PostScriptへの変換
dvips NNC TeXによって出力される組版ファイル(*.dvi)を Unix 環境でよく用いられる PostScript プリンタ用の形式に変換します。
画像ファイルの変換 convert NNC 画像操作ツール集 ImageMagick に含まれる画像ファイル変換コマンドです。 画像フォーマットの変換、拡大縮小、切り取りなどの操作が行えます。 コマンドラインツールですのでシェルスクリプトなどで 画像ファイルの一括変換を行う際に便利です。
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2001/05/13 新規設置
2004/09/20 項目追加、タイトル変更